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崔吉城教授のご逝去について

 崔吉城教授(本学・東アジア文化研究所所長、広島大学名誉教授)が3月22日にご逝去されました。闘病中も教育と研究に熱意をもちつづけ、ご逝去の直前まで教育と執筆活動を継続されました。慎んで哀悼の意を表します。


略   歴
1940年 韓国京畿道揚州生まれ。国立ソウル大学校師範大学国語教育学科卒業。韓国・慶南大学校教育大学、啓明大学校教授等を歴任後、広島大学総合科学部教授。2005年より 東亜大学教授。

業   績
崔吉城教授は文化人類学を専門とし、韓国のシャーマン(巫女)の調査から研究活動をはじめ、韓国文化の基層にシャーマニズム信仰の影響を指摘する多くの著作を残した。シャーマニズムへの関心は一貫して継続したが、1970年代の日本留学を経て、文化人類学の立場から植民地主義にも学問的関心を広げた。韓国における植民地主義研究の嚆矢となり、この分野を開拓した功績は大きい。広島大学、東亜大学で韓国や植民地主義を専門とする多くの研究者を育てた。
 1990年代以降、アジアのみならずイギリス、南アフリカ、ロシア等でフィールド調査を行い、植民地主義的観点から世界的視野で比較研究を行った。アジアにおける日本植民地への関心は特に強く、『樺太朝鮮人の悲劇 サハリン朝鮮人の現在』『帝国日本の植民地を歩く 文化人類学者の旅ノート』などを著した。近年は、慰安婦問題についても植民地研究の視点から取り組み、慰安所経営者の日記を分析するなど客観的な資料にもとづいた研究を推進した。
敬虔なクリスチャンとして、ナショナリズムから離れた人類愛の重要性を主張し、良好な日韓関係の構築を念願した。東亜大学では多くの市民講座を主催し、韓国文化の普及に尽力した。韓国文化人類学会、日本民族学会(現日本文化人類学会)、韓国日本学会等の理事を歴任された。

告別式等
前夜式(通夜) 3月24日(木) 18:00
告別式      3月25日(金) 11:00
会 場:いくた会館 山口県下関市椋野2丁目5-18 電話:083-223-2428