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東亜大学 岡本哲治教授と広島大学との共同研究成果が国際がん専門誌Cancersに掲載されました。

東亜大学医療学部 岡本 哲治 教授(広島大学名誉教授)及び広島大学病院 新谷 智章 講師、檜垣 美雷 歯科診療医、らの研究グループは、扁平上皮がん細胞におけるHeparin-binding protein 17(HBp17) タンパクの新たな機能を明らかにしました。

HBp17/FGFBP-1 (heparin binding protein17/fibroblast growth factor binding protein-1 以下HBp17と略します)は、口腔がんの大部分を占める扁平上皮がんで高発現され、扁平上皮がんの増殖や血管新生に密接に関与していることを、私たちの研究グループ等が明らかにしてきました。また、活性ビタミンD (VD3)が扁平上皮がん細胞におけるHBp17の発現を抑制し、扁平上皮がん細胞の増殖を抑制することも報告してきました。

本研究では、ゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)を用いて、扁平上皮がん細胞のHBp17遺伝子をノックアウト(KO)し、HBp17の機能解析を行いました。その結果、HBp17遺伝子KO扁平上皮がん細胞では、細胞分化が促進されることで、細胞増殖能、運動能や造腫瘍性が抑制されることが明らかになりました。

今回の結果から、口腔がんの大部分を占める扁平上皮がん細胞におけるHBp17を標的にしたがん治療の可能性が考えられました。
本研究成果は、日本時間:2021年5月29日、スイスの医学誌「Cancers」オンライン版に掲載されました。


詳細について

扁平上皮がん細胞で高発現しているHBp17タンパクに細胞分化を 抑制させ、がん細胞の増殖を促進する機能を発見~口腔がん治療に新たな可能性を開く~