国際共同研究プロジェクト

ニュースレターNo.1

 

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■2018年5月23日 

■2018年3月2日 朝日新聞

■2018年2月27日

 

2013年度の主な研究実績平成26年度の日越共同調査活動発表論文・科研成果報告書平成28年度の主な研究実績

国際共同研究プロジェクト
「東アジア文化圏の形成に果たした漢代郡県都市に関する学際的研究」

科研費補助金H25-28基盤研究A(一般)
実施期間:平成25年度~平成28年度

研究概要
 紀元前3世紀末に漢帝国が成立すると、その影響を受けた古代王権が東アジア諸地域に勃興する。漢帝国は、儒教・王道思想を基盤としてこれら周辺地域の王権を統治し、郡県制を確立した。従来、古代東アジア研究の分野では、漢文化圏の拡大によって地域間交渉が活発化し、その中核たる漢帝国の権力構造が強化され、3世紀頃にはいわゆる「四夷儘服」の局面を迎えたとみなされている。漢代400年間における漢文化の広がりは、現代につながる東アジア文化圏の形成に大きな影響を与えており、その過程を実証的に明らかにすることが求められる。しかしながら、これまでの考古学的研究は、中央の帝都と陵墓の調査に集中しており、周辺地域における漢文化受容の実態には未解明な点が多い。本研究では周縁地域に視座を置き、在地文化に対する漢文化の浸透過程を検証する。具体的には、郡県城址と墳墓を対象とした学際調査を実施し、都市造営計画・墓制等について中央と地方を比較することにより、支配者層における儒教・王道思想の普及を確認する。また、物質文化の側面から郡県都市において漢文化が一般に受容されていく過程を解明することを目指す。

研究体制
 本研究は、考古学・東洋史・地理情報学・宇宙考古学・文化財科学・地球化学的分析等の多様な学問領域を横断的に駆使した学際研究を、日本・中国・ベトナムの3カ国の研究者の連携によって推進する国際共同研究である。

研究代表者
 黄 暁芬 東亜大学人間科学部 教授

分担研究者
 吉井秀夫 京都大学文学研究科 教授(朝鮮考古学)
 一瀬和夫 京都橘大学文学部 教授(日本考古学)
 鵜澤和宏 東亜大学人間科学部 教授(先史人類学)
 宇野隆夫 帝塚山大学文学部 教授(情報考古学)
 佐川英治 東京大学人文社会系研究科 准教授(東洋史)
 高橋照彦 大阪大学文学研究科 准教授(歴史考古学)
 惠多谷雅弘 東海大学情報技術センター 主任技師(宇宙考古学)
 礒永和貴 東亜大学人間科学部 准教授(歴史地理学)
 中村大介 埼玉大学教養学部 准教授 (朝鮮考古学)

連携研究者
 森下章司 大手前大学総合文化学部 准教授(考古学)
 米田 穣 東京大学総合博物館 教授(先史人類学・地球化学)
 高木智見 山口大学人文学部 教授(中国思想史)
 木本雅康 長崎外国語大学 教授(歴史地理学)
 大賀克彦 奈良女子大学古代学学術研究センター 特任講師(考古学)
 清水昭博 帝塚山大学人文学部 准教授(考古学)
 槙林啓介 愛媛大学東アジア古代鉄文化センター 講師(中国考古学)
 臼井 正 大阪産業大学 兼任講師(実験考古学)
 諫早直人 独立行政法人奈良文化財研究所 研究員(考古学)

海外共同研究者
〔中国〕
 焦南峰 陝西省考古研究院 研究員
 史家珍 河南省洛陽文物研究所 所長
 潘 玲 吉林大学辺疆考古学研究中心 教授
 全 浩 広東省広州市南越王宮博物館 館長
 霍 巍 四川大学文博学院 院長
 熊昭明 広西自治区文物研究所 研究員
〔ベトナム〕
 阮文団 ベトナム国家歴史博物館 副館長
 黎文戦 ベトナム国家歴史博物館考古部 研究員
 張得戦 ベトナム国家歴史博物館考古部 研究員
 丁麗玄 ベトナム国家歴史博物館考古部 研究員

2013年度の主な研究実績
 合計17件の現地調査を実施した。

<中国における調査>
 ・秦の咸陽宮遺跡(陝西省咸陽市)
 ・秦代阿房宮前殿跡(西安市)
 ・秦漢都城の上林苑遺跡(西安市)
 ・秦始皇帝陵園の祭祀建築址(臨潼県)
 ・秦代の陵邑遺跡(臨潼県)
 ・漢長安城北の渭河橋跡(西安市)
 ・前漢皇帝陵の陵園遺跡(咸陽市)
 ・秦漢帝王の碣石宮遺跡(遼寧省綏中市石碑地)
 ・遼西地域の郡県城址(遼寧省朝陽市)
 ・南越国都番禺城遺跡(広州市)
 ・南越国宮城・官署・苑池遺跡(広州市)
 ・南越王墓(広州市)

<ベトナムにおける調査>
 ・漢の交趾郡治=LUY LAU城(北寧省清姜社壟渓村)
 ・ベトナム北部の漢墓踏査(ハノイ、北寧省)
 ・清姜・参亜漢墓群の分布調査と測量(北寧省)
 ・LUY LAU城内外にある漢〜六朝時代の寺廟遺跡(北寧省)
 ・古螺城遺跡(ハノイ市北郊)

学術集会
 (1) 第1回共同研究集会「東アジア文化圏の形成に果たした漢代郡県都市に関する学際的研究」2013年2月8日 京都大学
  共同研究会(京都)
 (2) 「南越考古国際学術会議」 2014年3月27日 中国広州市南越王宮博物館
  国際研究集会(広州)
 (3) 「陵墓考古学国際研究集会」 2014年8月21日 中国西安市 陝西省考古研究院
  国際研究集会(西安)

その他
 ベトナムにおける学術調査を共同プロジェクトとして進めるため、東亜大学とベトナム国家歴史博物館とのあいだで、日越協同プロジェクト協力協定を調印しました(2013年12月16日)。

平成26年度の日越共同調査活動
   本科研プロジェクトの日越共同調査は、昨年度の予備調査成果をもとに、2014年11月27日~2015年1月3日、ベトナム北部、交趾郡治(=政庁)・ルイロウ古城第1次発掘調査を計画通りに実施し、予想以上の調査成果があげられました(ベトナム交趾郡治・LL発掘2014(pdf))。これらルイロウ遺跡の調査新発見や新見解をまとめた研究発表は、2015年5月23日、24日の日本考古学協会第81回総会にて下記の2題で研究報告いたします。
 1)口頭発表: 黄暁芬,一瀬和夫,木下保明,阮文団,張得戦,米田穣,鵜澤和宏,丁麗玄,原田昌浩
  「ベトナム、ルイロウ古城・東墳墓群第1次発掘調査」
 2)ポスターセッション発表: 惠多谷雅弘,黄 暁芬,阮文団,張得戦,岩下晋治,中野良志
  「古代都市遺跡調査における多衛星データの応用について」

発表論文の掲載 3点
  (1)考古協会80回総会発表
  (2)考古協会81回総会発表
  (3)多衛星データの応用による都市遺跡調査

科研成果報告書の表紙・口絵・目次 2点
  (1)科研成果論集(黄・表紙目次)
  (2)LL報告書I(表紙-目次)

平成27年シンポジウム開催情報
  国際学術シンポジウム「東アジア古代都市のネットワークを探る」

平成28年度ベトナム発掘調査・成果報道資料

平成28年度 ベトナム発掘調査実施

2016年度ベトナム交趾郡治・ルイロウ遺跡第3次発掘成果

交趾郡治・LL内城発掘

15LL発掘成果・越方報道1601 交趾郡治・ルイロウ発掘 交趾郡治・LL遺跡第2次発掘調査成果

平成28年度 本プロジェクト主催「六朝考古国際学術研討会」開催情報

平成28年度 六朝考古国際学術研討会

日本考古学協会第84回総会要旨

ベトナム交趾郡治・ルイロウ城址第4発掘調査と海坊市大型漢墓の新発見