「下関学」の意義

(1)「地域学」から国際化へ
下関は本州最西端の地として、古代から世界各地に開かれた玄関口だった。関門海峡は、そこから日本人が世界へと向かい、そこへと世界の文物や人物が集まる交通路だった。下関は、国際的な文化交流の拠点として独特の地域文化を育んできたのである。
下関の環境・歴史・地理・文化を総合的に知ることは、その魅力や価値を再発見することのみならず、そこから中国や朝鮮半島へとつながっていた文化交流の痕跡を理解し国際化へと目を見開くことにも通じる。「地域学」としての「下関学」は、地域の固有性を研究するとともに、そこから国際化へと目を向けることができるケーススタディである。
(2)学問としての「地域学」の普遍性
学問としての「地域学」は普遍的な意義を持つ。学生は、下関という地域を題材とした歴史学、地理学、民俗学、考古学、人類学、倫理学といった専門領域を総合的に学び、知識を有機的に連関させることができる。特定の地域に根ざすことで、地域に生きる知恵を学び、抽象的・断片的ではない実質的な学問を習得することができる。
また、下関地域の調査見学によって身につくフィールドワークの方法論は、地理・歴史学の方法論として普遍的である。さらに、中国・韓国出身の教員とともに実施される海外研修は、国際的な視野を養う上でも不可欠である。これらは、観光・旅行業、学芸員、教員を目指す学生にとって欠かせない習得内容であるが、一般学生にとっても極めて有意義である。
関連資格:一般(総合)旅行業務管理者、博物館学芸員、中学校社会、高等学校(公民、地歴)教員免許


