観光文化コース

観光は21世紀の国際協調と地域活性化のカギをにぎる。

国境を越えた人やモノ、情報の交流は増大の一途をたどっています。しかし相互理解の不足による争いも絶えません。国際社会が協カして平和と繁栄を手にするには、政治や経済で結びつくだけでは不十分であり、文化の領域において人々が理解と信頼を深めていくことが必要です。観光は、文化交流の担い手として注目を集めています。
国内においては、人々が生活の質を高めることに大きな関心を寄せる一方、伝統的な地域社会の荒廃が急速に進んでいます。ここにも、文化についての深い理解に支えられた観光の貢献できる領域が広がっています。観光は、文化を軸にして、国際協調と地域活性化を実現するという大きな役割を担っています。
教育目的
国内外の体験実習での多彩な人々との交流を通して異文化との出会いを経験し、また、外国語による高いコミュニケーション能力を身につけ、広く社会教育や地域活性化に貢献できる人材を育成します。
観光文化コースの学び
人々を惹きつける観光資源は、その地域の歴史や自然を背景にした、人間のさまざまな営みから成り立っています。歴史的な遺跡、祭りなどの民俗、美しい風景、名産品などの食文化、工芸品に見られる技術。観光を学ぶとは、人々の暮らしに生きづく文化を総合的に学ぶことにほかなりません。本コースでは、国内外の多様な文化について深く学びます。
異文化理解の基礎として、世界の文化の多様性を学びます

観光を通じた異文化体験は、世界のさまざまな文化を理解する上で、そして多様な文化的役割をもつ人々に私たちを理解してもらう上で、重要な基礎となります。しかし異文化体験を人々の相互理解にまで進めるためには、それぞれの文化を深く理解する必要があります。本コースでは、世界の文化の多様性をその背景にある歴史や思想にまでほりさげて学びます。
関連科目:「東アジア文明史論」「地中海文化論」「西洋近現代史」他
実践的な法律・経営を学び、社会での活躍の場を広げます
法律・経営の知識は、観光業への就職を目指して観光関連の資格取得を目指す際には、必要不可欠です。もちろん、こうした知識は、観光業以外のさまざまな職業において役立てることが可能です。法律や経営学を学ぶことで、社会人として活かせるすぐれた営業力・企画力・管理能力が習得されます。法律・経営を学び、実践力を身につけることで、将来の活躍の場が広がります。
関連科目:「観光法規」「観光マーケティング論」「簿記論」他
文化交流と地域活性化の基礎として、日本の文化を学びます
私たちの生活の中には、長い歴史をもった日本の伝統文化が息づいています。しかし、私たちはそのことを十分に自覚しているとは言えません。日本の歴史や思想を深く学ぶことは、私たちの文化的アンデンティティを再確認することであり、文化の異なる人々との交流をより充実したものにする基礎となります。またそれは、地域活性化をもたらす地域文化の振興、そして観光づくりへとつながる道筋でもあります。
関連科目:「日本文化論」「日本思想論」「日本宗教史」他
多彩なフィールドワークを通じて、生きた知識を身につけます

教室での学びに加え、日本各地はもちろん、海外でのフィールドワークを実施します。フィールドワークは、資料研究と現場での調査とを組み合わせた授業であり、教室内では得られない体験が学生の学習意欲を高めます。現場を実際に体験することで、生きた知識を身につけることが可能になります。
関連科目:「国内観光実習」「国外観光実習」「下関学研究」他
トピックス
外国語能力向上プログラム
国際化の時代の中では、語学力の向上が求められます。観光文化コースでは、英語を重点的に学べるプログラムが組まれています。授業では、英語で聴き、話す実践の場を設け、自然に高度な英語力が身につくよう工夫がなされています。また英語以外の、ドイツ語・フランス語・韓国語・中国語も選択して学ぶことが可能です。東アジアや欧米への海外研修では、これらの言語を実際に用いて、コミュ二ケーション能力を高めます。
インターシップによるホスピタリティー能力の向上
観光に訪れる人々を迎えるには、高いホスピタリティー能力が求められます。ホスピタリティーを身につけるには、やはり現場での実践を積むことが必要です。ホテルや飲食業などの観光業界へのインターンシップを積極的に取り入れることで、ホスピタリティー能力の向上を図ります。
グリーンツーリズム
「国内観光実習」では、フィールドワークの一つとしてグリーンツーリズムを実施します。グリーンツーリズムとは、自然と調和した農山漁村の人々の生活を実際に体験するという観光の一形態です。農山漁村での人々の生活は、長い歴史の中で培われた文化そのものです。観察と聞き取り調査、そして実際にその生活に身を置くことて、人々の知識と技術、そして思想の体得を目指します。本や講義で理解するだけでなく、実際に聞いて、 触れて、体験することで、歴史や文化の重みを理解します。
東アジアとの国際交流

観光文化コースでは、韓国・中国・台湾など、東アジアの学生・教員との国際交流を行っています。韓国での海外研修では、本学の姉妹校であるテグ産業情報大学を訪問し、韓国の学生・教員との交流を深めます。また、来日する東アジアの大学生たちを本学に迎えて、学生同士の交流会も実施しています。研究面では、昨年は、日・韓・台の国際会議を韓国釜山で実施しました。次回は台湾で行うことを計画しています。研究面でも国際交流を深めて、その研究成果を教育へと還元しています。
授 業
観光学概論 |
観光学概論では、観光地の成り立ちについて、そしてその研究方法について具体的な例から学びます。例えば、島根県松江市の観光を取り上げます。松江市の観光は、宍道湖の豊かな自然景観と淡水湖独自の食材、松江城や城下町の伝統産業、周辺の玉造温泉などから成り立っています。こうした具体例を通じて、観光をつくるには、歴史・文化・自然などに関する総合的視野と知識、そしてそれらの知識を結びつける企画力が必要であることを学びます。 |
異文化コミュニケーション論 |
私たちの身の回りには、さまざまな文化の衝突があります。個人と個人、地域と地域、国と国。これらの文化の衝突を乗り越え、人々が共存し合うためには、言語・非言語を含めたコミュニケーションによる相互関係が必要不可欠です。この授業では、コミュニケーションに関する基礎的な知識を学ぶとともに、異文化理解の歴史と現状、異文化間における考え方の違いを知り、相互理解を可能にするためのコミュニケーションのあり方について考えます。 |
西洋近現代史 |
ヨーロッパは地球上の一地域にすぎませんが、現在その影響は、私たちもふくめて世界の隅々まで広がっています。このヨーロッパの「拡大」は、同時にさまざまな問題も生み出しました。この講義の目標は二つあります。一つは、大航海時代から工業化の過程を得て世界大戦にいたるまでのヨーロッパ史の概要を把握することです。二番目には、ドイツに焦点をあて、ナチズムやホロコーストを題材として、ヨーロッパの「近代」の諸問題について考えることです。 |
資格・免許
- 旅行業務取扱管理者(国内・総合)の資格取得を目指すと共に、関連企業でのインターンシップなどに積極的に参加します。
- 中学・高校教諭一種免許状(社会科、地歴・公民)の取得が可能です。
- 学芸員の資格取得が可能です。
- 他学科関連科目の履修を通して、レクリエーションインストラクターの受験資格が取得可能です。
卒業後の進路
- 旅行業(企画・営業・ツアーコンダクターなど)
- ホテル・旅館・観光レジャー施設
- 公務員(地域振興など)
- 博物館学芸員
- 教員(中学社会・高校公民・高校地理歴史)、日本語教員
- 大学院進学など


